こころがけのロゴのお話

 こころがけのロゴをご存知ですか?不揃いなひらがなの「こころがけ」を水色のタスキが弧を描いて囲み、タスキの下側には緩い緩い結び目があります。「こころがけ」は、心の架け橋いわてを呼びやすくした「こころかけ」がなまった愛称ですが、心身の健康にとって大事な、規則的で余裕のある生活習慣を「心がけましょう」というメッセージを盛り込んだつもりです。不揃いなひろがなは、多職種の専門家達が柔軟な気持ちで協働する姿を象徴しています。こころがけのチームは医師、心理士、看護師、精神保健福祉士だけではなく、教員、産業カウンセラー、ICT専門家等から構成されています。年齢、経験も様々です。
 岩手県人が「架け橋」という言葉から思い起こすのは新渡戸稲造先生の「我、太平洋の架け橋とならん」ですよね。青いタスキに見えるのは太平洋の海原でもあります。こころがけの設立と初期の活動を支えてくれたのは、ニューヨークの米国日本人医師会とジャパンソサエティからの海を越えた篤志と義援金です。新渡戸先生は1933年3月に三陸を襲った巨大津波後の5月に岩手を訪れ、毛筆でUnion is Powerとしたためた掛け軸を残しています。「一緒にやるべ」という意味です。当時、国際連盟の事務局次長として世界平和のために心を砕いており、そんな毎日からの思いを込めた言葉なのでしょう。新渡戸精神のもと、復興支援をお手伝いする団体間の「架け橋」になることもこころがけの活動の一つです。ただしあんまり無理して一緒にやると、空回りしたり、つばぜり合いが起こるのが世の常です。緩い結び目にしたのは、お互いを尊重して無理なく末永く一緒に活動を続けていきたいという思いからです。
 最後に、タスキの描くひょうたん型の意味はご賢察の通りです。こころがけは、老若男女の心の健康増進をお手伝いするチームです。まずはサロンにご参加下さい。毎月チラシを配布しています。