今週のこころがけ 2016.08.26号

雨が晴れない東北ですね。釜石大槌は今週末もシトシトでしょうか。。
もはや地球のどこで災害が起こっても不思議ではない状況ですが新たな震災のインパクトで過去の震災が風化する懸念はあるでしょうか。
一方で、そのたびに、あのころの気持に戻ってしまうこともあるでしょうか。
初心に立ち戻って今を考えてみようと、イタリアのニュースをみて思った次第です。
 
<今週のメンバー>
山中 浩嗣 (精神科医師 千葉県精神科医療センター)
福島 正樹 (心理士)
 インターン  1名
 
<今週のサロン>
8月27(土) 13:30-15:00@旧植田医院仮設診療所
「夏の思い出を話しましょう 10分ストレッチなども」 
 
【サロン回想録その7 ”音楽のチカラ②”】
 
音楽がなぜこうも人のこころに影響を与えるのだろうかと印象的だった場面がサロンにもいくつもあります。
一番たくさんの時間を共にしてくださっているこころがけ音楽サロンのアイコンは歌手でアイリッシュハープ奏者の奈加靖子さん(元宝塚歌劇団花組)です。
吉里吉里の公営住宅が建ち、自治会が発足したとき、(特に頼まれたわけではなかったですけど:笑)
初の自治会会合におじゃまして、奈加さんと音楽サロンを開催しました。
漁師さんも多いこのエリアで、ハープとアイルランドの音楽がどんな風に受け取られるかしらもしかして、「日本の歌は?」とか「演歌がいいよ~」なんて言われたら、、
内心ドキドキしていましたが、、おじさんたちにそんなことはまったく起こらずじ~っと聴き入ってさいごの「すみれの花咲くころ」(宝塚の歌)のときには、大きな声で合唱する漁師さんに私の方がハートを射抜かれました。
また、釜石の栗林の仮設住宅で奈加さんとサロンをした際にはこころがけサロンにはめずらしく、若い女性の方々が何人も来てくださり「アイリッシュハープを実際に見たかった」と、ハープを手に取って喜んでくださいました。
その方は、ギネスビール(ちょっとお高くて濃厚なアイルランドビール)の黒い缶に描かれているマークはハープで、アイルランドの国章ということもご存じで(私は知りませんでした…)またも私のハートがドキンと高鳴りました。(つづく)
 
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。