人材育成支援

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精神医療資源の少ない岩手県沿岸地域では、住民のメンタルヘルス・リテラシーの向上と非専門家の支援力の強化が重要な課題です。こころがけでは、岩手県在住の人材を育成し「地域自立型支援」に移行するための、支援者育成研修会を開催しています。2014年から始めた「基礎編」は全10回を終了し、2015年8月から「応用編」全6回を開催しています。

被災地コミュニティの自立を担う人材を

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2014年9月から2015年6月まで行われた「災害復興メンタルヘルス研修会 基礎編」では、53名の受講者登録があり、全10回の研修にのべ600名以上の参加がありました。受講者のおよそ7割が女性。対人援護職(看護師、臨床心理士、産業カウンセラー、社会保険労務士、教員など)に就いている方が多く、即戦力となりうる能力の高さが期待できる顔ぶれでした。継続的に参加している受講者のうち、すでに3名がこころがけの地域支援活動に、6名が職域支援活動に参加し、岩手県在住の自立的支援者育成の実質的な成果が生まれつつあると実感しています。
また、行政関係者、学術関係者、他支援団体関係者等も参加した公開研修会(3回開催)を通じて、交流の機会も生まれました。今後の職際的・学際的な被災地支援活動につなげていきたいと考えています。

 

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