今週のこころがけ 2016.06.08号

先日、地元の精神保健福祉士協会さんが熊本支援の報告会を開いてくださいました。
1班から4班までの各担当PSWが報告し、私は「第3班」の報告者として参加しました。
準備のため記憶と記録をたどり、当日他の班の報告を聞いてたった1週間ごとの派遣でも、経過と印象が千差万別なんだと驚きました。
司会者の方が「この会は報告者のデブリーフィング(振り返り)にもなる」とおっしゃいました。
事実、翌日に全班の報告をまとめ、一緒に行った「第3班」の多職種にフィードバックしてファイルを閉じた瞬間、「あ、終わった…」と初めてホッと出来た気持ちに気づきました。

東日本の被災地で働く支援者の方々で、特に異動の少ない専門職の方々がどのように区切りをつけつつ、次へのモチベーションを保っているのか、、
本当の「支援者支援」は奥が深い、、とつくづく思います。

 

img6<今週のメンバー>
精神科医師:  藤井 千太(公益財団法人磐城済世会 舞子浜病院)
コメディカル: 村上 裕子(臨床心理士)
        原田 政昭(精神科看護師)
        伊藤 亜希子(精神保健福祉士)
  +インターン

 

<今週のサロン>
6月11日(土)AM10:00~PM3:00「夏カフェ始動!アイス始めます」@旧植田医院仮設診療所
6月11日(土)PM1:00~3:00「染めものサロン 初夏の色に染めましょう」@小鎚第17仮設団地談話室

                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。

 

今週のこころがけ 2016.06.02号

img6商業以外でも「カフェ」ブームで、コミュニティ・カフェとか認知症カフェ等の概念が普及しつつあります。
こころがけも、地元団体さんとら協力してそれを目指しているわけですが。。
日本の「カフェ」は戦後の「女給」さんのいる「バー」が始まりのようですが元祖は、ヨーロッパで時代の最先端の人が集まる情報交換の場をカフェと呼んだそうです。
いづれにしても、人が集いたくなるような魅力的な場が、「カフェ」に込められているのでしょうか。

今週のコミュニティ・カフェでは、土曜午前に音楽サロンを開催します。
海外でも経験豊富な音楽療法士さんが楽しい場を展開してくださる予定です。

 

<今週のメンバー>
精神科医師:  鈴木 満 (岩手医科大学)
コメディカル:  福島 正樹 (心理士)
  +インターン

<サロンゲスト>
米国認定音楽療法士: 長江 朱夏(ながえ なつ)先生
 
<今週のサロン>
6月4日(土)AM10:00~PM15:00 @旧植田医院仮設診療所
★音楽サロンは同日AM10:30~PM12:00です!

                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。こころがけHPにメンバープロフィールやサロン風景を掲載しています。

 

今週のこころがけ 2016.05.26号

初夏の香りが、早くも猛暑を思わせる日差しに変化しつつありますが、みなさまの調子はいかがでしょうか。
連休明けといえば、季節性の気分変調など、心身ともにお疲れが出てくる時期ですね。
以前こころがけが担当していた、おおつち災害FMの番組では、この季節定番のテーマでした。

先日、仙台である学会に参加をさせていただきました。どちらかといえば病気・治療法への志向が強いい会という印象だったのでこれまであまりご縁はなかったのですが、今回胸を打たれたのは、惨事の現場の最前線を乗り越えてこられた当事者の方々のお話しでした。
災害現場で労働者を守るために、高リスクの中実践に挑んでこられた看護師さん、被害者のご遺族として過酷な状況で遺族会を立ち上げ発信を続けておられる方お二人のお話しは、どんな”治療者”のセオリーも及ばないインパクトと本物の力を感じました。
そうだ、原点はここだったとふと我に返る思いがしました。

今週は、久々の大槌です。今が美しい三陸の山海に戻るのが嬉しくてなりません。

 

201605<今週のメンバー>
精神科医師:  田中 英三郎 (兵庫県こころのケアセンター)
コメディカル:  岡本 典子・ 田辺 有理子(精神科看護師)
伊藤 亜希子 (精神保健福祉士) 
           +インターン1名 

 

<今週のサロン>
5月28日(土)AM10:30~PM15:00 @旧植田医院仮設診療所 「ゆったり楽しくカフェし ましょう」
                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。こころがけHPにメンバープロフィールやサロン風景を掲載しています。

 

音楽サロン6月4日開催!

 

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米国認定音楽療法士による”音楽サロン”

音楽は老若男女を元気にしてくれるチカラがあります
一緒に音を楽しみましょう!

日時・場所

音楽長江_0604_ベース2016年6月4日(土)10時半から12時まで

会場:大槌 旧植田医院仮設診療所

サロン担当者プロフィール

長江 朱夏(ながえ なつ)MA, NRMT, AMT, MT-BC

1ロヨラ大学ニューオリンズ校音楽療法学士課程修了。ニューヨーク大学大学院音楽療法学科修士課程修了。ニューヨーク・ノードフ・ロビンズ音楽療法及び分析的音楽療法ディプロマ修了。ニューヨークで障害児との音楽療法を中心に活動。2009年に日本へ。帰国後は、医療や福祉の現場で音楽療法士として精力的に活動。現在、臨床活動の傍ら名古屋音楽大学、桐朋学園大学、長野県看護大学にて非常勤講師を務める。米国認定音楽療法士。

 

今週のこころがけ 2016.05.19号

私の職場のある地域でも、改めてアルコール関連問題に焦点が当たっているように感じます。
もちろん元からなんでしょうけれども、うつや自死の関連因子として社会的な認知度が高まってきたのか
断酒ありきの依存症治療から、「節酒」や「減酒」の概念の導入で地域ぐるみの一次予防がしやすくなったのか
いろいろな側面があるように思います。
昨夜TV会議システムを利用した、九州のある先生の勉強会で「男性より女性の方が断酒に成功しやすい」
という研究成果を伺いました。死亡率など統計的な面もあるようですがなぜ女性の方が達成しやすいのでしょうか、、ソーシャルサポートを得やすいからでしょうか。
ふつふつと考えております。
 
大槌のコミュニティカフェは什器もそろいつつあり、雰囲気もだいぶ整ってきました。
ぜひ一度見に来たくださいませ。
 
201605<今週のメンバー>
精神科医師:  山中 浩嗣 (千葉県精神科医療センター)
コメディカル: 福島 正樹 (心理士)
           +インターン2名  
 
<今週のサロン>
5月21日(土)AM10:30~PM15:00 @旧植田医院仮設診療所 「ゆったり楽しくカフェし ましょう」
                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。こころがけHPにメンバープロフィールやサロン風景を掲載しています。
 

今週のこころがけ 2016.05.12号

0514熊本支援に一週間行かせていただきました。
ちょうど、点在する避難所が集約され始め、二次避難所(既存の宿泊施設)への移動が始まるタイミングでした。
一方で、ペット問題等で未だ車中泊の方もおり、避難所の周りには張ったままのテントが目立っていました。
万単位の避難者数に対し、二次避難所の数は到底及ばず、仮設住宅の建設も始まったところです。
また、高齢者の機能低下への懸念から、運動+茶話会のサロン形式の集団アプローチも開始されました。
「避難してから初めてこういうのがあって嬉しい」と言う声もあれば、「情報が来なくて」と不安や被災経験を誰かに話したい人が多く見受けられました。

東北からと分かると、「私たちの生活や気持がこれからどうなるか教えて」と頼まれることもありました。
それぞれの状況と生活に寄り添ったこころのケアは、これからが本番という印象です。

今週のこころがけは、拠点でのカフェサロンはお休みさせていただき個別面談や、訪問、ぬくっこハウスでの定例サロンを行う予定でです。

 

201605<今週のメンバー>
精神科医師: 

  藤井 千太 (公益財団法人磐城済世会 舞子浜病院)
コメディカル: 

  中田 信枝 (精神科看護師)
  村上 裕子 (臨床心理士)
   +インターン3名
 
<今週のサロン>
5月14日(土)AM10:30~PM12:00 @ぬくっこハウス 「大人も子どもも楽しめるふまねっと!~認知症予防も~」
                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。こころがけHPにメンバープロフィールやサロン風景を掲載しています。

 

今週のこころがけ 2016.05.06号

 

仕事で機会をいただいて、熊本のある地域に来させてもらっています。
やはり、聞くと見るとでは大違いで、今回の震災の特徴から、避難の方々の動向も刻々と変化し支援者の役割もそれにともなって日々変わってきます。
緊急性は低くなりつつも、一層、臨機応変かつ柔軟な対応が対応が求めらると感じます。
支援全体の体制や、拠点の持ち方、移動の工夫、チームワークなど日々学ばせていただいています。

今週のこころがけは、土曜日に大槌拠点で久々ふまねっとを行います。
老若男女楽しめるツールをぜひ体験していただければと思います。

 

201605<今週のメンバー>
田辺 有理子 (精神科看護師)
      +インターン3名
 
<今週のサロン>
5月7日(土)AM10:00~PM3:00 @旧植田医院仮設診療所 「大人も子どもも楽しめるふまねっと!~認知症予防も~」
                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。こころがけHPにメンバープロフィールやサロン風景を掲載しています。

 

今週のこころがけ 2016.04.28号

熊本の被害が日々じわじわと拡大し、中越地震に匹敵するほどになってきました。
家を失い、長期に渡って”戻れない”環境が、こころとからだにいかに大きな打撃を与えるか東日本大震災の経験から、容易に想像がつくことと思います。

一方で各県の支援対応は、DMAT、DPATをはじめ迅速に動いているようです。
GWに突入し、多くの人たちが帰省したりボランティアに入ったりまた新しい角度からの情報が期待できるでしょう。
課題はあるにしても、教訓は確実に活かされている、と感じるこの頃です。

大槌町における「コミュニティ・カフェ」づくりは、おかげさまでゆっくりですが歩み続けています。
先般最後の大物什器が搬入され、よりカフェらしくなってきました。
もっと多くの人に立ち寄っていただきたく、広報やプログラムにも知恵を絞らないといけません。
なお、今般の「カフェづくり」は主に、『赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」助成事業第17次助成(中長期)』により、充実した設備を整えることができました。
多くの人たちのあたたかい善意が詰まった場所です。
ぜひぜひ、お越しくださいませ。

 

4gatsu<今週のメンバー>
田辺 有理子 (精神科看護師)
伊藤 亜希子 (精神保健福祉士)
 +インターン2名
 
<今週のサロン>
4月30日(土)AM10:00~PM3:00 @旧植田医院仮設診療所 「のんびりゆるカフェ」
                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。こころがけHPにメンバープロフィールやサロン風景を掲載しています。

 

今週のこころがけ 2016.04.21号

熊本地震の影響で、東北の被災地で訪問などをしていると「TVをみると思い出す」「大変さがわかる分辛い気持ちになる」という声を聞くこともあります。
また、支援者からは「自衛隊のヘリの音を聞くと、自分も乗せてほしい、恩返しがしたいと思う(けれども行けない現状がもどかしい)」「せめて連休にボランティアに行きたいと思っていたが、地震活動が落ち着かないと安全が確保できないから無理かな」という声を聞いたりします。
熊本や大分、九州ご出身の方、ゆかりのある方は特にもどかしい気持ちになることとお察しします。先週東京の繁華街で、熊本のある高校の同窓生の若い方々が声を張り上げて募金活動をされていました。故郷を思う気持ちの表れに胸があつくなる思いでした。

ところで、大槌町社協さんが毎月発行されている「おれんじ通信」に、今年度こころがけの多職種がリレー形式で連載させたいただくことになりました。
町内全仮設と災害公営住宅へ配布され、社協のHPでもバックナンバーを見ることができます。機会がありましたらぜひお目通しください。こころとからだの健康のコツなどをお伝えできればと思っています。

 

4gatsu<今週のメンバー>
精神科医:   鈴木 満(岩手医科大学)
コメディカル: 村上 裕子 (臨床心理士)
        岡本 典子(精神科看護師)
        伊藤 亜希子(精神保健福祉士)
       +インターン2名

<今週のサロン>
4月23日(土)AM10:00~PM3:00 @旧植田医院仮設診療所 「こころとからだの健康カフェ」

                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。こころがけHPにメンバープロフィールやサロン風景を掲載しています。

 

今週のこころがけ 2016.04.14号

0416p桜前線も順調に北上し、釜石大槌地区は今週末が満開のようです。(今週のメンバーはラッキーですね!)

春は同時に、別れと出会いの季節でもあります。
公私にわたり、寂しいさや嬉しさを味わういことも多いでしょうし生活や仕事の環境が変われば、日々緊張の連続で、知らず知らず疲れもたまっているかもしれません。
美しい景色を眺めつつ、頑張っている自分をぜひねぎらってくださいね。

今週土曜も、大槌ベース(旧植田医院仮設診療所)でのコミュニティカフェと午後はぬくっこハウスで定例サロンを開催いたします。どなたでも参加できますので、お近くの方がいらっしゃいましたらぜひお声かけください。

 

4gatsu<今週のメンバー>
精神科医:藤井 千太 (公益財団法人磐城済世会 舞子浜病院)
コメディカル: 岡本 典子(精神科看護師)
       原田 政昭(精神科看護師)
       福島 正樹(心理士)

 

<今週のサロン>
4月16日(土)AM10:00~PM3:00 @旧植田医院仮設診療所 「こころとからだの健康カフェ」
       PM1:30~3:00 @ぬくっこハウス 「春の健康法 こころとからだはつながっている」
       
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。こころがけHPにメンバープロフィールやサロン風景を掲載しています。
ご意見ご要望などございましたらなんなりとお聞かせくださいますようお願い申し上げます。