今週のこころがけ 2016.04.07号

4gatsuまた、東北の一番美しい季節がめぐってきました。
年によって桜色の濃さが違う気がしますが、今年はずいぶん淡く感じるのはわたしだけでしょうか。
そして例年になく激しい花粉症に見舞われているのもわたしだけでしょうか。
あまりに辛くて身近な大学病院を受診したら、一時的に劇的に良くなり感動しました。
特に点鼻薬の効果が顕著で、看護師さんから「シャープに効くけれど、一日二回までね」と念をおされお医者さんからは、「今後は花粉症程度で受診はしないでくださいね」とごく控え目に注意され、反省と感動が交互に押し寄せました。

 

 

0409p<今週のメンバー>
精神科医:  山中 浩嗣(千葉県精神科医療センター)
コメディカル: 村上 裕子(臨床心理士)
         原田 政昭(精神科看護師)
 +インターン2名

 

<今週のサロン>
4月9日(土)AM10:00~PM3:00 @旧植田医院仮設診療所 「こころとからだの健康カフェ ~春です!心も身体ものびやかに~」
        PM1:00~3:00 @小鎚第17仮設談話室 「ものづくりサロン 染物編 ~春の色に染めましょう~」
       

 

こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。こころがけHPにメンバープロフィールやサロン風景を掲載しています。

 

今週のこころがけ 2016.04.01号

4gatsu明日から新年度ですね。異動や引き継ぎで遅くまでお仕事をされた方も多いことと思います
おつかれさまです!
 
先週のこころがけは、他団体と共催で賑わったコミュニティカフェや、遠隔でのメンタルヘルス研修などもあり余るスタッフがおりましたが、一転、今週は開催が危ぶまれるヒューマンパワ―不足で、奔走いたしました。
結果、今週のカフェは、普段から連携をしている釜石の「かだっぺし」の代表鈴木さんがお手伝いしてくださることになりました。
カフェマスターエプロンを身に着けた鈴木さんを応援したい方はぜひ、いらしてくださいませ!
 
<今週のメンバー>
田辺 有理子 (精神科看護師)
 
 コミュニティカフェ協力:NPO法人 かだっぺし代表 鈴木孝一さん
 
<今週のサロン>
4月2日(土)AM10:00~PM3:00 @旧植田医院仮設診療所 「こころとからだの健康カフェ ~語らい&リラックス~」
 
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。こころがけHPにメンバープロフィールやサロン風景を掲載しています。
 

第6回災害復興メンタルヘルス研修が開催されました

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応用編第6回、基本編から数えて16回となった災害復興メンタルヘルス研修会も今回をもって最終回。非言語的な支援技法であるヨガ、折り紙についてのメンタルヘルス研修を行いました。

 

IMG_20160326_142710つながるヨガ ~こころ・からだ・いのちの架け橋~

大滝涼子 先生

 

大滝先生からはつながるヨガというテーマでのお話と実演をして頂きました。
IMG_20160326_143446はじめに、ヨガとは何かといったお話からヨガの哲学など、普段触れ合わない人が考えるヨガのイメージを変えるようなお話をして頂いた後、ヨガを実演して頂きました。発声から呼吸を整え、動きを加え、リラクゼーションを行う実演となりました。身体的な効能だけでなく、精神的な効果もあるというヨガを皆様が学び、知って頂く良い機会になったのではないかと思いました。

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IMG_20160326_155029指先から脳を活性化 ー折り紙で生き抜く力を養おうー

小林利子 先生

 

小林先生からは折り紙を使った脳の活性化やメンタルヘルスケアへの応用についてお話いただきならが、実際に手を動かしての研修となりました。誰でも手軽にできる折り紙は、様々な面で応用できるものだと感じました。

 

 

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第6回災害復興メンタルヘルス研修(応用編)「非言語的な支援技法 -ヨガと折り紙-」(公開研修会)のお知らせ

 

mh6【日時】2016年326日(土) 14:00から17:00

【会場】
盛岡:肴町恵ビル 肴町恵ビル3F会議室(岩手県盛岡市中ノ橋通1-5-1)

 

大槌:旧植田医院仮設診療所(テレビ会議システム使用)

 

【共催】

認定NPO法人心の架け橋いわて

NPO法人参画プランニング・岩手

 

【内容】

つながるヨガ ~こころ・からだ・いのちの架け橋~

大滝涼子 先生

<講師紹介>

米国テンプル大学心理研究学部卒業。英国ロンドン大学(University College London)・アンナフロイトセンター精神分析的発達心理学修士課程修了。2005年よりヨガを始め、東京やシンガポールで練習を積む。2009年、ロンドンでの大学院時代に、子どものヨガや心身に障害を持つ子どものためのヨガセラピーを学び、ロンドン市内の特別擁護学校やヨガスタジオで、脳性麻痺、ダウン症、発達障害、自閉症、ADHDなど、特別支援を必要とする様々な子どもたちとヨガをする。2010年1月帰国し、東京都内の児童養護施設や学校、国内各地のコミュニティーにて活動。東日本大震災後、被災地支援に関わり、現在、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所・災害時こころの情報支援センター研究員。災害時の心理社会的支援としてのPFA(サイコロジカル・ファーストエイド)やChild Friendly Spaces(CFS、子どもにやさしい空間作り)、PTSDのための精神療法を専門としながら、ヨガ講師として、国立病院の精神病棟でのヨガクラスや被災地でのヨガ、障がいをもつ子どもを対象としたヨガクラスを行っている。

 

指先から脳を活性化 ー折り紙で生き抜く力を養おうー

小林利子 先生

<講師紹介>

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ニューヨーク大学でアートセラピーを学び、米国アートセラピー協会の資格認定、指導資格、またニューヨーク州認定免許を保持。2001年9・11後危機カウンセラーを経て、2003年より2015年5月までアートセラピストとしてニューヨークの州立精神病院に勤務。トラウマ・インフォム・ケア(TIC)の理念に基づいた患者の治療に関わるだけでなく、2013年より職員対象トラウマケアを担当。
PastedGraphic-32002年より折り紙療法協会(Origami Therapy Association)の前身、「エンリッチメント(表現)折り紙療法」を発足。日本人クリエイティブアーツ・セラピスト・コミュニティー(CJCAT)を2003年に設立。2015年にサイコロジカル・ファースト・エイド(PFA)のトレイナー育成資格を取得。今後は精神病院をベースに折り紙療法を取り入れたトラウマケアの研究予定。日本、米国内外での各種学会発表、折り紙ワークショップ、日系コミュニティーケア、論文発表、インタビュー記事、随筆の執筆など多数。2011年以降は東日本大震災支援プロジェクトに関わる。JAMSNET理事・日本女性監視機構会員。ニューヨーク在住。

 

2016年3月14日更新日時更新

 

今週のこころがけ 2016.03.24号

今週土曜日は、いつものコミュニティカフェを開けつつ同会場で下記のイベントが開催されています。

 

午前は10:15~11:30に、NPO法人参画プランニング・いわてとの共催で食改協花巻支部顧問の斉藤洋美先生による健康講座を行います。ウィットに富んだ健康講話やリフレッシュ体操にご参加いただけます。

 

午後は、こころがけ主催の災害復興メンタルヘルス研修の〈遠隔〉会場となり14:00-17:00に、非言語的な支援技法としてヨガと折り紙療法の研修を行います。主会場は盛岡ですが、コミュニティカフェの一角が遠隔会場になります。
詳細は下記HPをご覧下さい。国内外をまたいでご活躍の先生方のプロフィールも掲載しています。

災害復興メンタルヘルス研修 応用編

 

活動拠点ができてから、チラシをみてご連絡をくださる町民の方が増えました。
「毎週やっているんですか」「今度行ってみたいです」「すぐじゃないけど、話したい」など
思い切ってお電話くださったのだなあと思うと、本当にありがたくていろんな方々が気兼ねなく来られる場づくりの工夫が大事と思っています。

 

<今週のメンバー>
精神科医: 山中 浩嗣 (千葉県精神科医療センター)
金曜 ストレス相談室  土曜 コミュニティカフェ、個別訪問
コメディカル: 福島 正樹 (心理士)
伊藤 亜希子(精神保健福祉士)
土曜 コミュニティカフェ、個別訪問
インターン 1名 土曜: コミュニティカフェ

 

<今週のサロン>
3月26日(土)AM10:00~PM3:00 @旧植田医院仮設診療所 「こころとからだの健康カフェ ~語らい&リラックス~」
+同会場にて、上記イベントがあります。

 

こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。こころがけHPにメンバープロフィールやサロン風景を掲載しています。

 

今週のこころがけ 2016.03.17号

319先週土曜のコミュニティ・カフェを通して、風化させないこと、細くても長く支援を続けることの大切さを実感しました。
5年たって、日常生活は一見普通に出来ていても、気持ちがあの日から止まっている、
あるいは簡単に戻ってしまう、そのために内心で孤立状態に陥っている現実を伺いました。

拠点でのコミュニティ・カフェを続けつつ、また巡回型のサロンも計画的に行っていければと思っております。
リクエストやご意見ありましたら、ぜひお願いいたします!

 

<今週のメンバー>
精神科医:  田中 英三郎 (兵庫県こころのケアセンター)
金曜: ストレス相談室  土曜: 個別相談、コミュニティカフェ、ぬくっこサロン
コメディカル: 村上 裕子 (臨床心理士)
田辺 有理子 (精神科看護師)
金曜: 他団体支援  土曜: 個別相談、コミュニティカフェ、ぬくっこサロン

インターン 1名 土曜: コミュニティカフェ他

 

<今週のサロン>
3月19日(土)AM10:00~PM3:00 @旧植田医院仮設診療所 「こころとからだの健康カフェ ~語らい&リラックス~」
PM1:30-3:00 @ぬくっこハウス (定例サロン)

 

サロン:健康講座 -食物摂取とこころとからだ-

022623-3健康講座 食物摂取とこころとからだ

~春です!こころ&からだ共に元気でスタートしましょう!~

 

講師 斉藤 洋美

日時 2月26日(土) 10:15から11:30

場所 植田医院仮設診療所

主催 参画プランニング&こころがけ 共催

 

 

午後からは第6回災害復興メンタルヘルス研修会(遠隔)が開催されます。詳しくはこちら

 

今週のこころがけ 2016.03.10号

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3.11を目前に、テレビで連日特番が流れていますが5年目の傾向として、生活再建の実際に肉迫する内容が多い印象です。
現場では、「取り残される人々」への対策の危惧が高まっています。生活再建が難しい人の中には、高齢や障害のため将来を自ら「決めづらい」人がいます。「地域包括ケア」や「連携」の概念だけではカバーできない現実があって住まいや経済、医療・福祉、心のケアも含めてトータルでその人の人生を支援できるシステムの必要性を痛感する今日この頃です。

 

<今週のメンバー>
精神科医:  藤井 千太 (福島医科大学災害こころの医学講座)
金曜:ストレス相談室 土曜:コミュニティカフェ、個別相談
コメディカル:岡本 典子 (精神科看護師)
伊藤 亜希子(精神保健福祉士)
金曜:訪問他  土曜:コミュニティカフェ、個別相談

インターン 2名 土曜: コミュニティカフェ

 

<今週のサロン>
3月12日(土)AM10:00~PM3:00 @旧植田医院仮設診療所 「こころとからだの健康カフェ ~語らい&リラックス~(ご希望に応じてふまねっと等も!)」

 

☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。こころがけHPにメンバープロフィールやサロン風景を掲載しています。

今週のこころがけ 2016.03.03号

先週の「ここ・から・なごみ」(※)イベントは、おかげさまで、仙台にて大盛況でした。
埼玉県立精神科医療センターの成瀬暢也先生のアルコール依存症についてのお話は依存症のある人への対応が、「支援」のつもりが「支配」になってしまうリスクがあることやそのためにも抱え込まずに、多機関、多職種連携が重要であることなど初心に帰る思いで、フロアからも多くの意見が寄せられました。

岩手、宮城、福島の三県の現状について、それぞれの特徴や現状を伝え合い、励まし合うことも時間が経てば経つほど大切なことだと、改めて感じた次第です。
当日の様子はこころがけHPをご覧ください。https://kokorogake.org/579/

 

(※)ここ・から・なごみ
こころがけ(心の架け橋いわて) -岩手
からころステーション(震災こころのケア・ネットワークみやぎ) -宮城
なごみ(相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会) -福島

 

<今週のメンバー>
加賀田 聡子 (精神科看護師)
原田 政昭  (精神科看護師)
インターン 2名
土曜: コミュニティサロン、NPOかだっぺし支援
<今週のサロン>
3月5日(土)AM10:00~PM3:00 @旧植田医院仮設診療所 「こころとからだの健康カフェ ~のんびり語らいましょう~」

 

☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。こころがけHPにメンバープロフィールやサロン風景を掲載しています。

第5回災害復興メンタルヘルス研修(ここ・から・なごみ)が開催されました

IMG_20160228_1227062月28日にTKPガーデンシティ仙台で第4回目となるここ・から・なごみの被災地支援3団体交流企画にして、第5回目の災害復興メンタルヘルス研修会ともなる研修会が開催されました。今回のテーマは「被災地コミュニティにおけるメンタルヘルスケア」です。仙台、盛岡、東京の3会場で84名の参加者が集まりました。

 

第1部「被災地における依存症問題を考える」 成瀬暢也 先生

IMG_20160228_095335はじめに、からころの渋谷先生から被災地(石巻)の現状についてお話いただき、被災地におけるアルコール問題の関する実際のデータと、それに対する取り組みをご紹介いただきました。取り組みとしてはAAミーティング、アルコールプログラムK-CARP、以前こころがけの研修会でもご紹介したアル・コル・かるた、おじころ、石巻アルコール問題研究会があり、それぞれが予防啓発やネットワーク形成などの役割を持っているとのことでした。

成瀬先生からはアルコール問題によって発生するうつや不眠などの様々な影響・関係性についてはご講演いただきました。特に、風鈴とクーラーを例にアルコールをはじめとした依存症の落とし穴については非常に興味深く聴講させて頂きました。便利なもの、簡単なもの慣れることで耐性がなくなることのないよう、自制する気持ちを忘れずに生活していきたいと思いました。
IMG_20160228_094308アルコール依存症は体調の変化だけでなく、ストレスに弱くなることでメンタルに様々な影響を与え自分のみならず周囲にも大きな影響を与えるそうです。また、これらの影響は合併することでより問題を引き起こすことが多くあるとのことでした。簡単に考えず、真剣に向き合っていく姿勢が必要だと感じました。
依存症者には共通した特徴もあるそうです。皆さんも自分の周囲に目を向けてみてはいかがでしょうか。依存症の結びつきは人と人との結びつきで治療することができるものであり、理解者、援助者が適切な関わりを続けることこそが重要であるとのことでした。正しい知識と理解をもって対応していきましょう。

被災地には様々なメンタルヘルスの問題があります。アルコール問題と同様に時間をかけ、しっかりと向き合っていく必要があります。酔いに溺れないためには、心の通い合った人間関係を築いていくことが最も大切であるとのことでした。

第2部「急速に高齢化が進む被災地コミュニティにおける仮題」

IMG_20160228_122842第2部はシンポジウム形式で、こころがけ(岡本典子さん)、からころ(西内実菜さん、石井真由美さん)、なごみ(竹内咲さん、原敬造先生)それぞれから活動内容についてご紹介いたしました。その後は遠隔地の方々も交えた情報交換を行いました。

 

 

次回の研修会は応用編最終回となる第6回研修会です。「非言語的な支援技法 -ヨガと折り紙-」(仮題・公開研修会)と題しまして、2016年3月26日(土) 14:00から17:00での開催を予定しております。詳しくはこちらの災害復興メンタルヘルス研修会のページを御覧ください。


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