今週のこころがけ 2016.07.21号

梅雨明けは近づいているようですが、肌寒い日も多く風邪をひいたりぎっくり腰になる人が増えているようです。
しっかりお風呂で温まるのも効果的だそうです。みなさまは体調は大丈夫ですか。
 
サロン回顧録その3
4年前の最初のころは、実はアルコール関連問題をよくテーマにしていました。
町のメンタルヘルス問題としてニーズがあった(ある)のは確かなのですが仮設の集会所に集う方々は中高年の女性の方々が多く、一見アルコール問題には遠く「酒豪」「酒乱」という言葉はあっても、「依存症」という言葉は雰囲気になじまずなんとか話題を引き出そうと、お酒にまつわるお題の落語を導入に利用したりしました。
今ならば、石巻のからころステーションさんの「アル・コル・かるた」を利用するところですが(^^)
あの手この手で、メンタルヘルスへの「気づき」の種まきを、いまも続けております!(つづく)
 
7gatsu<今週のメンバー>
原田 政昭(精神科看護師)
インターン   2名
 
<今週のサロン>
7月23日(土)AM10:00~PM3:00 
コミュニティ・カフェ@旧植田医院仮設診療所
       テーマ「紙芝居とさわやか軽体操とストレッチ!」
                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。
 

今週のこころがけ 2016.7.14号

7月2日に、長らく工事中だった大槌町のメインストリートが開通しました。
こころがけのコミュニティカフェの場所からバイパスを跨いで、現庁舎、旧庁舎までもスーーッと一本道で行けるようになり、初めて通ったときは何ともすっきりした気持ちになりました。
一方、付近の公営住宅等が建つまではまだ数年かかり、仮設住宅の耐用年数も気になるところです。。
 
サロン回顧録のつづきです
ちょうど4年前から開始したこころがけサロンの、最初の導入ツールは「笑い」でした。
まだ認知度が低いこころがけと、敬遠されがちな「心のケア」の敷居を下げるための策です。
落語の得意なメンバーが落研時代のハッピをまとい、大張り切りで盛り上げくれました。
手に汗握る(?)熱演ぶりに、いろんな意味で住民もメンバーも笑顔になり笑い合い、コミュニケーションが活性化し、初めて語ってもらえる胸の内に必死で耳を傾けました。
 
7gatsu<今週のメンバー>
田中 英三郎(兵庫県こころのケアセンター、精神科医師)
岡本 典子・ 原田 政昭(精神科看護師)
泉 裕子  (臨床心理士)
インターン   2名
 
<今週のサロン>
7月16日(土)
AM10:00~PM12:00 
コミュニティ・カフェ@旧植田医院仮設診療所
(今週は午前のみ)
PM1:30~3:00 
ぬくっこハウス定例サロン「なき人を偲ぶ 悲しみを乗り越えるために」
                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。
 

今週のこころがけ 2016.07.04号

梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが、いかがおすごしでしょうか。

沿岸部の早晩はやや冷えますね。エアコンのつけっぱなしに気をつけたいです。
 
こころがけが初めて独自サロンを開始したのが2012年7月です
それまでは、NGO世界の医療団さんに金魚のフンのようにくっついて歩き講話やリラクセーション、運動療法などサロンのあり方について学ばせていただきました。
こころがけがが最初に導入ツールとして活用したのは「笑い」でした。。(つづく)
 
7gatsu<今週のメンバー>
鈴木 満   (岩手医科大学)
   金曜 震災ストレス相談室
福島 正樹  (心理士)
   土曜 コミュニティカフェ
伊藤 亜希子 (精神保健福祉士)
インターン   2名
 
<今週のサロン>
7月9日(土)AM10:00~PM15:00
コミュニティ・カフェ@旧植田医院仮設診療所
 
    
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。
 

今週のこころがけ 2016.07.01号

こころがけが大槌町で本格活動を開始して4年以上が経ちましたが、当初メンバーはだいぶ減りました。
一方で、こころがけ主催のメンタルヘルス研修を受けた県内インターンが加わり、カフェでは主力です。
また、この時期から新たに県内外の専門職もちらほら入ってくれています。
県外組は、一人平均月一回、無理のない範囲で細くとも長く…の姿勢が継続のカギのようです。

今週は、地元メンバーとインターンでカフェを担う予定で、人手不足は否めませんが紙芝居や気持ちのいいストレッチなどを用意して皆さまのお越しをお待ちしています!

 

7gatsu<今週のメンバー>
 鈴木 満  (岩手医科大学) 金曜 震災ストレス相談室
 原田 政昭 (精神科看護師) 土曜 コミュニティカフェ
 インターン  1名

 

<今週のサロン>
 7月2日(土)AM10:00~PM15:00 コミュニティ・カフェ@旧植田医院仮設診療所
                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。ご意見ご要望などございましたらなんなりとお聞かせくださいますようお願い申し上げます。

 

今週のこころがけ 2016.06.23号

東北はシトシトですが、九州は大変のようで、これ以上被害が拡大しないことを願うばかりです。

先日、数年前に大規模な海難事故のあった国の心のケアの方々とお会いしたとき「今後どのような支援を行ったらよいか」という質問を何度も受けました。
東日本大震災から数年経った頃、岩手の支援者の方々が「これからのことを神戸の支援者に聞いてみたい」と話していました。熊本では避難者の方々から「私たちの気持がこれからどうなるか教えて」と聞かれました。
そういえば、2013 年の夏、米国の9.11の遺族会の方々が「自分たちの経験で助けになりたい」と大槌に来てくれましたっけ…!
経験の伝承の意義を考えさせらます。

週末も雨模様らしいですが、カフェは元気に開店しますのでぜひお越しくださいませ。

 

<今週のメンバー>
 中田 信枝 (精神科看護師)
 伊藤亜希子 (精神保健福祉士)
 インターン : 3名

 

<今週のサロン>
 img66月24日(土)AM10:00~PM15:00 コミュニティ・カフェ@旧植田医院仮設診療所
 AMは、カフェと並行して「おとなも子どももふまねっと!」を行います。ふるってご参加ください。
                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。

 

「心音のせる夏響」 (ココロね乗せるナツひびき) 音楽サロン8月6日開催!

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米国認定音楽療法士による”音楽サロン”

音楽は老若男女を元気にしてくれるチカラがあります
一緒に音を楽しみましょう!

日時・場所

2016年8月6日(土)10時半から12時まで

会場:大槌 旧植田医院仮設診療所

サロン担当者プロフィール

長江 朱夏(ながえ なつ)MA, NRMT, AMT, MT-BC

2ロヨラ大学ニューオリンズ校音楽療法学士課程修了。ニューヨーク大学大学院音楽療法学科修士課程修了。ニューヨーク・ノードフ・ロビンズ音楽療法及び分析的音楽療法ディプロマ修了。ニューヨークで障害児との音楽療法を中心に活動。2009年に日本へ。帰国後は、医療や福祉の現場で音楽療法士として精力的に活動。現在、臨床活動の傍ら名古屋音楽大学、桐朋学園大学、長野県看護大学にて非常勤講師を務める。米国認定音楽療法士。

今週のこころがけ 2016.06.16

img6東北も梅雨入りし今日も朝からしっとりですが、みなさまの気持ちは晴れていらっしゃいますか。

大槌の新拠点も、徐々にコミュニティ・カフェらしい表情になってきました。
先週は、常連さんの他に近所の子どもたちが元気に出入りしたり
事前にお電話いただいた親子さんもみえ、カフェのバックヤード(旧仮設診療所の受付内ですが)で
ゆるやかな相談タイムがあったりと
地元団体つどいさんのフォローもいただきつつ、「これこれ…!」と感慨深く眺めました。

<今週のメンバー>
精神科医師:  山中 浩嗣(千葉県精神科医療センター)
コメディカル: 岡本 典子・原田 政昭(精神科看護師)
インターン : 2名

<今週のサロン>
6月18日(土)AM10:00~PM12:00「夏カフェ始動!アイス始めました」@旧植田医院仮設診療所
6月18日(土)PM1:30~3:00 ぬくっこハウス定例サロン

                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。

 

今週のこころがけ 2016.06.08号

先日、地元の精神保健福祉士協会さんが熊本支援の報告会を開いてくださいました。
1班から4班までの各担当PSWが報告し、私は「第3班」の報告者として参加しました。
準備のため記憶と記録をたどり、当日他の班の報告を聞いてたった1週間ごとの派遣でも、経過と印象が千差万別なんだと驚きました。
司会者の方が「この会は報告者のデブリーフィング(振り返り)にもなる」とおっしゃいました。
事実、翌日に全班の報告をまとめ、一緒に行った「第3班」の多職種にフィードバックしてファイルを閉じた瞬間、「あ、終わった…」と初めてホッと出来た気持ちに気づきました。

東日本の被災地で働く支援者の方々で、特に異動の少ない専門職の方々がどのように区切りをつけつつ、次へのモチベーションを保っているのか、、
本当の「支援者支援」は奥が深い、、とつくづく思います。

 

img6<今週のメンバー>
精神科医師:  藤井 千太(公益財団法人磐城済世会 舞子浜病院)
コメディカル: 村上 裕子(臨床心理士)
        原田 政昭(精神科看護師)
        伊藤 亜希子(精神保健福祉士)
  +インターン

 

<今週のサロン>
6月11日(土)AM10:00~PM3:00「夏カフェ始動!アイス始めます」@旧植田医院仮設診療所
6月11日(土)PM1:00~3:00「染めものサロン 初夏の色に染めましょう」@小鎚第17仮設団地談話室

                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。

 

今週のこころがけ 2016.06.02号

img6商業以外でも「カフェ」ブームで、コミュニティ・カフェとか認知症カフェ等の概念が普及しつつあります。
こころがけも、地元団体さんとら協力してそれを目指しているわけですが。。
日本の「カフェ」は戦後の「女給」さんのいる「バー」が始まりのようですが元祖は、ヨーロッパで時代の最先端の人が集まる情報交換の場をカフェと呼んだそうです。
いづれにしても、人が集いたくなるような魅力的な場が、「カフェ」に込められているのでしょうか。

今週のコミュニティ・カフェでは、土曜午前に音楽サロンを開催します。
海外でも経験豊富な音楽療法士さんが楽しい場を展開してくださる予定です。

 

<今週のメンバー>
精神科医師:  鈴木 満 (岩手医科大学)
コメディカル:  福島 正樹 (心理士)
  +インターン

<サロンゲスト>
米国認定音楽療法士: 長江 朱夏(ながえ なつ)先生
 
<今週のサロン>
6月4日(土)AM10:00~PM15:00 @旧植田医院仮設診療所
★音楽サロンは同日AM10:30~PM12:00です!

                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。こころがけHPにメンバープロフィールやサロン風景を掲載しています。

 

今週のこころがけ 2016.05.26号

初夏の香りが、早くも猛暑を思わせる日差しに変化しつつありますが、みなさまの調子はいかがでしょうか。
連休明けといえば、季節性の気分変調など、心身ともにお疲れが出てくる時期ですね。
以前こころがけが担当していた、おおつち災害FMの番組では、この季節定番のテーマでした。

先日、仙台である学会に参加をさせていただきました。どちらかといえば病気・治療法への志向が強いい会という印象だったのでこれまであまりご縁はなかったのですが、今回胸を打たれたのは、惨事の現場の最前線を乗り越えてこられた当事者の方々のお話しでした。
災害現場で労働者を守るために、高リスクの中実践に挑んでこられた看護師さん、被害者のご遺族として過酷な状況で遺族会を立ち上げ発信を続けておられる方お二人のお話しは、どんな”治療者”のセオリーも及ばないインパクトと本物の力を感じました。
そうだ、原点はここだったとふと我に返る思いがしました。

今週は、久々の大槌です。今が美しい三陸の山海に戻るのが嬉しくてなりません。

 

201605<今週のメンバー>
精神科医師:  田中 英三郎 (兵庫県こころのケアセンター)
コメディカル:  岡本 典子・ 田辺 有理子(精神科看護師)
伊藤 亜希子 (精神保健福祉士) 
           +インターン1名 

 

<今週のサロン>
5月28日(土)AM10:30~PM15:00 @旧植田医院仮設診療所 「ゆったり楽しくカフェし ましょう」
                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。こころがけHPにメンバープロフィールやサロン風景を掲載しています。