第6回災害復興メンタルヘルス研修が開催されました

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応用編第6回、基本編から数えて16回となった災害復興メンタルヘルス研修会も今回をもって最終回。非言語的な支援技法であるヨガ、折り紙についてのメンタルヘルス研修を行いました。

 

IMG_20160326_142710つながるヨガ ~こころ・からだ・いのちの架け橋~

大滝涼子 先生

 

大滝先生からはつながるヨガというテーマでのお話と実演をして頂きました。
IMG_20160326_143446はじめに、ヨガとは何かといったお話からヨガの哲学など、普段触れ合わない人が考えるヨガのイメージを変えるようなお話をして頂いた後、ヨガを実演して頂きました。発声から呼吸を整え、動きを加え、リラクゼーションを行う実演となりました。身体的な効能だけでなく、精神的な効果もあるというヨガを皆様が学び、知って頂く良い機会になったのではないかと思いました。

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IMG_20160326_155029指先から脳を活性化 ー折り紙で生き抜く力を養おうー

小林利子 先生

 

小林先生からは折り紙を使った脳の活性化やメンタルヘルスケアへの応用についてお話いただきならが、実際に手を動かしての研修となりました。誰でも手軽にできる折り紙は、様々な面で応用できるものだと感じました。

 

 

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第6回災害復興メンタルヘルス研修(応用編)「非言語的な支援技法 -ヨガと折り紙-」(公開研修会)のお知らせ

 

mh6【日時】2016年326日(土) 14:00から17:00

【会場】
盛岡:肴町恵ビル 肴町恵ビル3F会議室(岩手県盛岡市中ノ橋通1-5-1)

 

大槌:旧植田医院仮設診療所(テレビ会議システム使用)

 

【共催】

認定NPO法人心の架け橋いわて

NPO法人参画プランニング・岩手

 

【内容】

つながるヨガ ~こころ・からだ・いのちの架け橋~

大滝涼子 先生

<講師紹介>

米国テンプル大学心理研究学部卒業。英国ロンドン大学(University College London)・アンナフロイトセンター精神分析的発達心理学修士課程修了。2005年よりヨガを始め、東京やシンガポールで練習を積む。2009年、ロンドンでの大学院時代に、子どものヨガや心身に障害を持つ子どものためのヨガセラピーを学び、ロンドン市内の特別擁護学校やヨガスタジオで、脳性麻痺、ダウン症、発達障害、自閉症、ADHDなど、特別支援を必要とする様々な子どもたちとヨガをする。2010年1月帰国し、東京都内の児童養護施設や学校、国内各地のコミュニティーにて活動。東日本大震災後、被災地支援に関わり、現在、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所・災害時こころの情報支援センター研究員。災害時の心理社会的支援としてのPFA(サイコロジカル・ファーストエイド)やChild Friendly Spaces(CFS、子どもにやさしい空間作り)、PTSDのための精神療法を専門としながら、ヨガ講師として、国立病院の精神病棟でのヨガクラスや被災地でのヨガ、障がいをもつ子どもを対象としたヨガクラスを行っている。

 

指先から脳を活性化 ー折り紙で生き抜く力を養おうー

小林利子 先生

<講師紹介>

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ニューヨーク大学でアートセラピーを学び、米国アートセラピー協会の資格認定、指導資格、またニューヨーク州認定免許を保持。2001年9・11後危機カウンセラーを経て、2003年より2015年5月までアートセラピストとしてニューヨークの州立精神病院に勤務。トラウマ・インフォム・ケア(TIC)の理念に基づいた患者の治療に関わるだけでなく、2013年より職員対象トラウマケアを担当。
PastedGraphic-32002年より折り紙療法協会(Origami Therapy Association)の前身、「エンリッチメント(表現)折り紙療法」を発足。日本人クリエイティブアーツ・セラピスト・コミュニティー(CJCAT)を2003年に設立。2015年にサイコロジカル・ファースト・エイド(PFA)のトレイナー育成資格を取得。今後は精神病院をベースに折り紙療法を取り入れたトラウマケアの研究予定。日本、米国内外での各種学会発表、折り紙ワークショップ、日系コミュニティーケア、論文発表、インタビュー記事、随筆の執筆など多数。2011年以降は東日本大震災支援プロジェクトに関わる。JAMSNET理事・日本女性監視機構会員。ニューヨーク在住。

 

2016年3月14日更新日時更新

 

第5回災害復興メンタルヘルス研修(ここ・から・なごみ)が開催されました

IMG_20160228_1227062月28日にTKPガーデンシティ仙台で第4回目となるここ・から・なごみの被災地支援3団体交流企画にして、第5回目の災害復興メンタルヘルス研修会ともなる研修会が開催されました。今回のテーマは「被災地コミュニティにおけるメンタルヘルスケア」です。仙台、盛岡、東京の3会場で84名の参加者が集まりました。

 

第1部「被災地における依存症問題を考える」 成瀬暢也 先生

IMG_20160228_095335はじめに、からころの渋谷先生から被災地(石巻)の現状についてお話いただき、被災地におけるアルコール問題の関する実際のデータと、それに対する取り組みをご紹介いただきました。取り組みとしてはAAミーティング、アルコールプログラムK-CARP、以前こころがけの研修会でもご紹介したアル・コル・かるた、おじころ、石巻アルコール問題研究会があり、それぞれが予防啓発やネットワーク形成などの役割を持っているとのことでした。

成瀬先生からはアルコール問題によって発生するうつや不眠などの様々な影響・関係性についてはご講演いただきました。特に、風鈴とクーラーを例にアルコールをはじめとした依存症の落とし穴については非常に興味深く聴講させて頂きました。便利なもの、簡単なもの慣れることで耐性がなくなることのないよう、自制する気持ちを忘れずに生活していきたいと思いました。
IMG_20160228_094308アルコール依存症は体調の変化だけでなく、ストレスに弱くなることでメンタルに様々な影響を与え自分のみならず周囲にも大きな影響を与えるそうです。また、これらの影響は合併することでより問題を引き起こすことが多くあるとのことでした。簡単に考えず、真剣に向き合っていく姿勢が必要だと感じました。
依存症者には共通した特徴もあるそうです。皆さんも自分の周囲に目を向けてみてはいかがでしょうか。依存症の結びつきは人と人との結びつきで治療することができるものであり、理解者、援助者が適切な関わりを続けることこそが重要であるとのことでした。正しい知識と理解をもって対応していきましょう。

被災地には様々なメンタルヘルスの問題があります。アルコール問題と同様に時間をかけ、しっかりと向き合っていく必要があります。酔いに溺れないためには、心の通い合った人間関係を築いていくことが最も大切であるとのことでした。

第2部「急速に高齢化が進む被災地コミュニティにおける仮題」

IMG_20160228_122842第2部はシンポジウム形式で、こころがけ(岡本典子さん)、からころ(西内実菜さん、石井真由美さん)、なごみ(竹内咲さん、原敬造先生)それぞれから活動内容についてご紹介いたしました。その後は遠隔地の方々も交えた情報交換を行いました。

 

 

次回の研修会は応用編最終回となる第6回研修会です。「非言語的な支援技法 -ヨガと折り紙-」(仮題・公開研修会)と題しまして、2016年3月26日(土) 14:00から17:00での開催を予定しております。詳しくはこちらの災害復興メンタルヘルス研修会のページを御覧ください。


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第5回災害復興メンタルヘルス研修(応用編)「被災地コミュニティにおけるメンタルヘルスケア」のお知らせ

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被災地支援3団体交流企画

ここ・から・なごみ 災害復興メンタルヘルス研修会
「被災地コミュニティにおけるメンタルヘルスケア」

 

【日時】2016年2月28日(日) 09:30から12:30

【内容】

第1部「被災地における依存症問題を考える」

講師:成瀬暢也 先生(埼玉県立精神医療センター医師)

 

第2部「急速に高齢化が進む被災地コミュニティにおける課題」
シンポジスト:

岡本典子(看護師) “こころがけ”

西内実菜(作業療法士)石井真由美(看護師) “なごみ”

竹内咲(精神保健福祉士)原敬造 “からころ”

 

【会場】

TKPガーデンシティ仙台 ホールC 仙台市青葉区中央1−3−1(仙台AER 30階)

 

東京会場:AP東京八重洲通 11階Nルーム 東京都中央区京橋1丁目10番7号KPP八重洲ビル

 

盛岡:肴町恵ビル 肴町恵ビル3F会議室(岩手県盛岡市中ノ橋通1-5-1)

 

大槌:こころがけ大槌ベース(テレビ会議システム使用)


【資料】PDF版パンフレット
【主催】認定NPO法人心の架け橋いわて

【協力】協力:NPO法人 相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会
   一般社団法人 震災こころのケア・ネットワークみやぎ

【事務局】からころステーション(担当:渋谷) TEL・FAX:0225−94−2966

 

第4回災害復興メンタルヘルス研修が開催されました

mh41月16日(土) に第4回災害復興メンタルヘルス研修(応用編)「音楽療法とコミュニケーション」が開催され、盛岡会場23名、大槌会場3名の計26名の方々の参加者が集まりました。

 

最初に前回の復習ということで、こころがけの瀧澤から情報システム利用の重要性とICT導入実績の紹介を行った後、お越しいただいた先生方からご講演を頂きました。今回の研修はどちらも実演が伴うもので、大変盛り上がった研修会となりました。

 

 

「援助者のための対話スキル研修」 堀越勝 先生

IMG_20160116_141344堀越先生からは援助者のための対話スキル研修についてご講演頂きました。序盤から実習を交えた研修となり、おおいに盛り上がり、実際に体験しながら対話スキルを学ぶことができました。
対話スキルを育てるために必要なトレーニング方やテクニックについて様々ご講演いただきましたが、まだまだ説明しきれなかった様々な練習やお話があるとのことです。次回を楽しみにしたいと思います。

 

 

「こころ通い合う音楽空間」 長江朱夏 先生

IMG_20160116_160006長江先生には音楽療法についてご講演いただきました。机を取り払い円になっての講演は、実演を交えながらの大変楽しい時間となりました。参加型研修として非常に入りやすく、わかりやすく、内容を感覚で理解することのできる素敵なお話でした。

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次回予告

p1次回の災害復興メンタルヘルス研修(応用編)は被災地支援3団体交流企画となります。「被災地コミュニティにおけるメンタルヘルスケア」と題しまして東京、仙台、盛岡、大槌の4会場で開催されます。詳しくはこちらの記事を御覧ください。

 

 

第4回災害復興メンタルヘルス研修(応用編)「音楽療法とコミュニケーション」(公開研修会)のお知らせ

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【日時】2016年1月16日(土) 14:00から17:00

【会場】
盛岡:肴町恵ビル 肴町恵ビル3F会議室(岩手県盛岡市中ノ橋通1-5-1)

大槌:こころがけ大槌ベース(テレビ会議システム使用)

【主催】 認定NPO法人心の架け橋いわて

【内容】

「こころ通い合う音楽空間」

長江朱夏 先生

 

「援助者のための対話スキル研修」
堀越勝 先生

 

昨年の基礎編に続く長江朱夏先生による音楽療法と、堀越勝先生(国立精神神経センター認知行動療法センター 研修指導部長)によるコミュニケーション技法の公開研修です。どちらも参加型スタイルで対人援護力の幅を拡げるまたとない機会です。前回十分時間をとれなかった遠隔会議実習のまとめも行います。

盛岡会場の定員30名、大槌会場の定員を10名としますので早めの参加登録をお願いいたします。

第3回災害復興メンタルヘルス研修が開催されました

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2015年12月19日、第3回となる災害復興メンタルヘルス研修が開催されました。今回は遠隔地からの被災地支援やそのための技術についての研修を行いました。それに併せたというわけではありませんが、先生方がおふたりとも東京から遠隔会議システムを使って研修会に参加してくださいました。

今回の参加者は東京会場3名、盛岡会場16名、大槌会場7名の計26名となりました。

 

 

IMG_20151219_141545第1部の武藤先生のお話では石巻での開院にまつわる様々なお話と、そこで導入したICTシステムについてお話いただきました。構築した仕組みやシステムをどうやって使ってもらうか、使える体制をどうやって整えたかといったお話は大変参考になりました。また、多職種の学び合い、有機的なつながりの重要性について再認識することができました。

 

IMG_20151219_161216第2部では、リコージャパンの栗原さんからこころがけでも利用しているUCS(遠隔会議システム)についてのお話しをしていただきました。遠隔リハビリカンファレンス、在宅医療における実例など他地域における導入事例を紹介していただき、今後のUCSの活用方法について改めて考える機会を得ることができました。

遠隔会議システムのメリットとして、数百人規模の多人数会議であっても距離が近く感じられるため、質問がしやすくなるという点もあるそうです。

 

演習ではリコージャパンの千歳さんを講師に迎え、会場にいらした皆様に実際にUCSに触って頂きました。専用システム、パソコン、Android、iPadMiniなど様々な端末と環境でどこからでもログイン出来ること、操作の簡単さを体験して頂きました。

 

次回の第4回研修会は2016年1月16日(土)を予定しております。

 

第3回災害復興メンタルヘルス研修(応用編)「遠隔被災地支援の新しい試み」(公開研修会)のお知らせ

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【日時】2015年12月19日(土) 14:00から17:00

【会場】
盛岡:肴町恵ビル 肴町恵ビル3F会議室(岩手県盛岡市中ノ橋通1-5-1)

大槌:こころがけ大槌ベース(テレビ会議システム使用)

 

【主催】 認定NPO法人心の架け橋いわて

【内容】

第1部:講義「宮城県被災地における訪問診療と支援者間連携の実践(仮題)」

祐ホームクリニック 武藤真祐先生

 

第2部:実習「ICTを用いた支援者間の情報共有と生涯学習」

リコージャパン 渡辺芳生先生/栗原正美先生

 

 

武藤先生は震災直後から宮城県石巻地域において、先進的在宅医療を導入されるなど高齢化社会への様々な処方箋を提言されています。厚生労働省情報政策参与。内閣官房IT総合戦略本部 新戦略推進専門調査会 医療・健康分科会構成員。総務省スマートプラチナ社会推進会議 構成員などをつとめる大変ご多忙な先生ですが、こころがけの日下先生からのご紹介で研修講師をお願いすることができました。
遠隔地からの支援を長期的かつ継続的に提供するには、移動負担の軽減が不可欠でありこころがけでは情報機器の活用を進めていますまた本年12月から導入されるストレスチェック制度が追い風にな地方都市や過疎地における遠隔面談が現実的になってきました。
第2部では遠隔支援者のための情報機器活用について、誰でもわかりやすく学習できるようリコージャパンに参加型研修をお願いしました。ITが得意な方には活用方法の拡充、苦手な方には絶好の克服チャンスです。
1部、2部ともに日々の対人援護活動に役立つ極めて貴重な機会です。
なお、今回は研修登録者以外の方のご参加も歓迎します。
お知り合いの対人援護職の皆様にお声がけ下さい。
恐れ入りますが、参加をご希望の方は12月10日正午までに、お名前をと人数をお知らせくださいませ。

第2回災害復興メンタルヘルス研修 概略報告

IMG_20151114_1337572015年11月14日(土)に第2回災害復興メンタルヘルス研修会を開催いたしました。今回は盛岡会場28名、大槌会場13名の計41名の方々が研修会に参加しました。

 

河本先生によるご講演「アルコール関連障害:支援者の心得」を拝聴し、後半は「ある・こるカルタ」を使用した実習も開催されました。実習は遠隔会議システムを通して盛岡会場と大槌会場で同時に開催され、大変盛り上がった研修会となりました。

 

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第2回災害復興メンタルヘルス研修(応用編)のお知らせ

 

【演題】

「アルコール関連障害への対策と「アル・コルかるた」実習」

 

【日時】 2015年11月14日 14時から17時まで

【会場】

盛岡:肴町恵ビル 肴町恵ビル3F会議室(岩手県盛岡市中ノ橋通1-5-1)

 

大槌:こころがけ大槌ベース(テレビ会議システム使用)

 

【参加者】 岩手県在住の被災地支援者

【主催】 認定NPO法人心の架け橋いわて

【内容】

第1部 河本先生ご講演「アルコール関連障害:支援者の心得」(仮題)

第1部にご登壇されます河本泰信先生(精神科医)は、アルコール依存症治療の専門病院として国内外で有名な国立久里浜病院で臨床、研究、教育に従事されるだけなく、ギャンブル依存症の権威として多方面でご活躍されておられます。

 

第2部 石巻からころステーション 渋谷心理士他 「ある・こるカルタ実習」

第2部は宮城県石巻地区で被災地支援活動を続けている「からころステーション」が開発した「アル・コルかるた実習」です。研修を担当される渋谷浩太先生(臨床心理士)には石巻地区でのアウトリーチやサロンでの支援活動のご経験についてもお話頂く予定です。「アル・コルかるた」は今後、こころがけサロンの柱の一つとなることが期待されています。遠隔テレビ会議システムを用いて、大槌会場でも実習を行います。

 

アルコール関連問題を学ぶためには大変有用な研修会です。是非ご参加下さい。

 

なお、今回は研修登録者以外の方のご参加も歓迎します。お知り合い(対人援護の経験があり、守秘義務を理解されている方)の皆様にもお声がけ下さい。恐れ入りますが参加をご希望の方は11月10日までに、事務局の濱守(kki3hama@gmail.com)にお知らせ願います。