今週のこころがけ 2016.08.19号

台風7号の接近で釜石・大槌地区は大変な状況に遭ったとのこと、こころよりお見舞い申し上げます。
大槌町では、私たちのコミュニティ・カフェのある地区も含め8地区で避難指示が出て中には、利用者さんを連れ一時避難をした高齢者施設もあったと伺い、お盆明け大変心細い思いをされたこととお察しいたいます。
今週は金曜、土曜に下記サロンを実施いたしますので、ぜひ多くの皆さまとお気持ちを分かち合えたら幸いです。
 
【サロン回想録その6 ”音楽のチカラ”①】
笑いやふまねっとに次いで、導入ツールとして目を付けたのが音楽です。
元祖、音楽家の協力者は、メンバーの友人のバイオリニストさんと、メンバーの家族の声楽家さんした。
遠方からたびたび来てもらい、仮設住宅や公民館等で「音楽が心の健康にいいワケ」の講話やリラクセーションを組み合せ「こころとからだの音楽サロン」を次々と展開しました。
マストのセンターコート(大槌町一のショッピングセンターの吹き抜けのホール)で声楽コンサートをしたりある時は幼稚園にお邪魔したり、またあるときは、某地区の大お茶っこの会に呼んでいただき落語家さんとバイオリニストさんの競演(と言うのでしょうか…)をさせてもらったりいま考えれば身内をいいことに、かなりの無理をお願いし(汗)あらゆる環境で音楽サロンを試みました。
言葉の要らない音楽には計り知れない力があって、住民・支援者の垣根も無くふわっとした感動に包まれ穏やかな時間を共有することができます。
 
最初の音楽サロンは、こころがけサロン開始から8か月、震災からちょど二年たった2013年3月でした。
その年の秋に、朝日新聞デジタルさんからお電話があり、「チラシでたどる震災1000日」というWeb企画にこころがけのチラシを掲載させてほしいと依頼がありました。大槌町内で震災以降1000日目までに配布されたチラシが5551枚。その内容を分析し、時期ごとの町のニーズや世相を読み取ったすばらしいアーカイブです。
2013年3月頃は、不動産や法律相談のチラシも多く、自宅再建や離婚問題が目立った時期のようでした。
5551枚の中に採用されたこころがけチラシをWebで発見した時、感動と同時にショックを受けました。
私の力作チラシ(でもないですが当時は手作り)はモノクロ化し、こころがけ随一のイケメン
バイオリニストのボシェクさんと山形の田中武先生のお顔がすっかり黒に埋もれ識別不能、、今からでもカラーに差し替えさせてもらいたい気持です…(^_^.) (つづく)
 
<今週のメンバー>
鈴木 満  (精神科医師 岩手医科大学)
岡本 典子 ・ 原田 政昭 (精神科看護師)
泉 裕子  (臨床心理士)
伊藤 亜希子 (精神保健福祉士)
 インターン   2名
 
<今週のサロン>
①8月19日(金) 13:30-15:00@赤浜第3仮設(みかづき)談話室
 「夏から秋の健康管理 ~それぞれの健康法を見つけましょう~」
②8月20日(土) 10:00-12:00 コミュニティ・カフェ @旧植田医院仮設診療所
 「夏の体調管理 ~夏バテしないで秋を迎えましょう~」
③8月20日(土) 13:30-15:00 ぬくっこハウス定例サロン
 「夏の体調管理」
 
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。
 

今週のこころがけ 2016.08.12号

お盆シーズンとなりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
昨日、東北道を北上し帰省したら大渋滞でいつもより2時間多くかかってしました…。
 
今週はお盆につき活動をお休みさせていただきます。
来週はいつもの土曜コミュニティカフェのほか、金曜午後には赤浜第3仮設(みかづき)でもサロンを開催予定です!
 
【回顧録その5】
こころがけサロンの導入ツールとして、早くから「ふまねっと」に着目し取り入れたことを前回書きました。
ほぼすべての仮設や公民館を巡回し、どこでも大好評ですが、更にこころがけ独自のエッセンスとして認知症予防の講話や、リラクセーションやお茶っこでの吐き出しタイムなどを組み合わせこころのケアの”気づき”の大切さを伝えてきたつもりです。
サロンの効果的な運営については、おそらく本が書けるくらい(笑)活動メンバーの多様な試行錯誤があります。
 
そして、2013年(H25)年の夏、初めて大槌役場から「研修依頼」を受けました。
内容は、なんと「ふまねっと研修」!!
三年前の9月4日、役場の体育館で町の食生活改善推進委員さんや保健推進委員さんら約40名の方々を対象にふまねっとインストラクター資格を取った、中田看護師、岡本看護師、田辺看護師、伊藤の4名でこころがけの普及啓発も兼ねて実施させていただきました。
当時の町の状況は、仮設生活が2回目の夏を迎え、前月(8月)には、大槌町最初の災害復興住宅(現、吉里吉里町営住宅)および大ヶ口一丁目町営住宅が出来たばかりでした。(つづく)
 
 
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。
 

今週のこころがけ 2016.08.04号

08062今週土曜のコミュニティカフェで、以前も好評を博した音楽療法の先生方によるサロンを開催します。
午前が長江朱夏先生、午後は岡崎香奈先生が担当します。
前回の参加者によれば、「気がついたら楽器もって鳴らしている自分がいてびっくり!」とのことです。
ドラムやマラカスなど楽しい楽器をたくさん用意して、みなさまのご参加をお待ちしています。

★また、同日夕方16-18時には、植田医院駐車場にてNPOつどいさん主催の「夕涼み会」が開催されます。
飲食の100円(縁)市やキッチンカーあり、手作りコーナーあり、音楽の長江先生による手作り楽器コーナーも設置予定です。
夏休みの素敵な世代間交流を目指していますので、こちらも振るってご参加くださいませ!

(サロン回顧録その5はまた次回お届けいたします)

 

<今週のメンバー>
鈴木 満 (岩手医科大学)
中田 信枝 ・ 原田 政昭(精神科看護師)
インターン   2名

 

<今週のサロン>
8月6日(土)10:00-15:00 

  コミュニティカフェ@旧植田医院仮設診療所
  同会場にてこころとからだの音楽サロン開催します!
  ①午前の部 10:30-12:00

  ②午後の部 13:30-15:00

 

☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。

 

今週のこころがけ 2016.07.21号

梅雨明けは近づいているようですが、肌寒い日も多く風邪をひいたりぎっくり腰になる人が増えているようです。
しっかりお風呂で温まるのも効果的だそうです。みなさまは体調は大丈夫ですか。
 
サロン回顧録その3
4年前の最初のころは、実はアルコール関連問題をよくテーマにしていました。
町のメンタルヘルス問題としてニーズがあった(ある)のは確かなのですが仮設の集会所に集う方々は中高年の女性の方々が多く、一見アルコール問題には遠く「酒豪」「酒乱」という言葉はあっても、「依存症」という言葉は雰囲気になじまずなんとか話題を引き出そうと、お酒にまつわるお題の落語を導入に利用したりしました。
今ならば、石巻のからころステーションさんの「アル・コル・かるた」を利用するところですが(^^)
あの手この手で、メンタルヘルスへの「気づき」の種まきを、いまも続けております!(つづく)
 
7gatsu<今週のメンバー>
原田 政昭(精神科看護師)
インターン   2名
 
<今週のサロン>
7月23日(土)AM10:00~PM3:00 
コミュニティ・カフェ@旧植田医院仮設診療所
       テーマ「紙芝居とさわやか軽体操とストレッチ!」
                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。
 

今週のこころがけ 2016.7.14号

7月2日に、長らく工事中だった大槌町のメインストリートが開通しました。
こころがけのコミュニティカフェの場所からバイパスを跨いで、現庁舎、旧庁舎までもスーーッと一本道で行けるようになり、初めて通ったときは何ともすっきりした気持ちになりました。
一方、付近の公営住宅等が建つまではまだ数年かかり、仮設住宅の耐用年数も気になるところです。。
 
サロン回顧録のつづきです
ちょうど4年前から開始したこころがけサロンの、最初の導入ツールは「笑い」でした。
まだ認知度が低いこころがけと、敬遠されがちな「心のケア」の敷居を下げるための策です。
落語の得意なメンバーが落研時代のハッピをまとい、大張り切りで盛り上げくれました。
手に汗握る(?)熱演ぶりに、いろんな意味で住民もメンバーも笑顔になり笑い合い、コミュニケーションが活性化し、初めて語ってもらえる胸の内に必死で耳を傾けました。
 
7gatsu<今週のメンバー>
田中 英三郎(兵庫県こころのケアセンター、精神科医師)
岡本 典子・ 原田 政昭(精神科看護師)
泉 裕子  (臨床心理士)
インターン   2名
 
<今週のサロン>
7月16日(土)
AM10:00~PM12:00 
コミュニティ・カフェ@旧植田医院仮設診療所
(今週は午前のみ)
PM1:30~3:00 
ぬくっこハウス定例サロン「なき人を偲ぶ 悲しみを乗り越えるために」
                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。
 

今週のこころがけ 2016.07.04号

梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが、いかがおすごしでしょうか。

沿岸部の早晩はやや冷えますね。エアコンのつけっぱなしに気をつけたいです。
 
こころがけが初めて独自サロンを開始したのが2012年7月です
それまでは、NGO世界の医療団さんに金魚のフンのようにくっついて歩き講話やリラクセーション、運動療法などサロンのあり方について学ばせていただきました。
こころがけがが最初に導入ツールとして活用したのは「笑い」でした。。(つづく)
 
7gatsu<今週のメンバー>
鈴木 満   (岩手医科大学)
   金曜 震災ストレス相談室
福島 正樹  (心理士)
   土曜 コミュニティカフェ
伊藤 亜希子 (精神保健福祉士)
インターン   2名
 
<今週のサロン>
7月9日(土)AM10:00~PM15:00
コミュニティ・カフェ@旧植田医院仮設診療所
 
    
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。
 

今週のこころがけ 2016.07.01号

こころがけが大槌町で本格活動を開始して4年以上が経ちましたが、当初メンバーはだいぶ減りました。
一方で、こころがけ主催のメンタルヘルス研修を受けた県内インターンが加わり、カフェでは主力です。
また、この時期から新たに県内外の専門職もちらほら入ってくれています。
県外組は、一人平均月一回、無理のない範囲で細くとも長く…の姿勢が継続のカギのようです。

今週は、地元メンバーとインターンでカフェを担う予定で、人手不足は否めませんが紙芝居や気持ちのいいストレッチなどを用意して皆さまのお越しをお待ちしています!

 

7gatsu<今週のメンバー>
 鈴木 満  (岩手医科大学) 金曜 震災ストレス相談室
 原田 政昭 (精神科看護師) 土曜 コミュニティカフェ
 インターン  1名

 

<今週のサロン>
 7月2日(土)AM10:00~PM15:00 コミュニティ・カフェ@旧植田医院仮設診療所
                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。ご意見ご要望などございましたらなんなりとお聞かせくださいますようお願い申し上げます。

 

今週のこころがけ 2016.06.23号

東北はシトシトですが、九州は大変のようで、これ以上被害が拡大しないことを願うばかりです。

先日、数年前に大規模な海難事故のあった国の心のケアの方々とお会いしたとき「今後どのような支援を行ったらよいか」という質問を何度も受けました。
東日本大震災から数年経った頃、岩手の支援者の方々が「これからのことを神戸の支援者に聞いてみたい」と話していました。熊本では避難者の方々から「私たちの気持がこれからどうなるか教えて」と聞かれました。
そういえば、2013 年の夏、米国の9.11の遺族会の方々が「自分たちの経験で助けになりたい」と大槌に来てくれましたっけ…!
経験の伝承の意義を考えさせらます。

週末も雨模様らしいですが、カフェは元気に開店しますのでぜひお越しくださいませ。

 

<今週のメンバー>
 中田 信枝 (精神科看護師)
 伊藤亜希子 (精神保健福祉士)
 インターン : 3名

 

<今週のサロン>
 img66月24日(土)AM10:00~PM15:00 コミュニティ・カフェ@旧植田医院仮設診療所
 AMは、カフェと並行して「おとなも子どももふまねっと!」を行います。ふるってご参加ください。
                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。

 

今週のこころがけ 2016.06.16

img6東北も梅雨入りし今日も朝からしっとりですが、みなさまの気持ちは晴れていらっしゃいますか。

大槌の新拠点も、徐々にコミュニティ・カフェらしい表情になってきました。
先週は、常連さんの他に近所の子どもたちが元気に出入りしたり
事前にお電話いただいた親子さんもみえ、カフェのバックヤード(旧仮設診療所の受付内ですが)で
ゆるやかな相談タイムがあったりと
地元団体つどいさんのフォローもいただきつつ、「これこれ…!」と感慨深く眺めました。

<今週のメンバー>
精神科医師:  山中 浩嗣(千葉県精神科医療センター)
コメディカル: 岡本 典子・原田 政昭(精神科看護師)
インターン : 2名

<今週のサロン>
6月18日(土)AM10:00~PM12:00「夏カフェ始動!アイス始めました」@旧植田医院仮設診療所
6月18日(土)PM1:30~3:00 ぬくっこハウス定例サロン

                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。

 

今週のこころがけ 2016.06.08号

先日、地元の精神保健福祉士協会さんが熊本支援の報告会を開いてくださいました。
1班から4班までの各担当PSWが報告し、私は「第3班」の報告者として参加しました。
準備のため記憶と記録をたどり、当日他の班の報告を聞いてたった1週間ごとの派遣でも、経過と印象が千差万別なんだと驚きました。
司会者の方が「この会は報告者のデブリーフィング(振り返り)にもなる」とおっしゃいました。
事実、翌日に全班の報告をまとめ、一緒に行った「第3班」の多職種にフィードバックしてファイルを閉じた瞬間、「あ、終わった…」と初めてホッと出来た気持ちに気づきました。

東日本の被災地で働く支援者の方々で、特に異動の少ない専門職の方々がどのように区切りをつけつつ、次へのモチベーションを保っているのか、、
本当の「支援者支援」は奥が深い、、とつくづく思います。

 

img6<今週のメンバー>
精神科医師:  藤井 千太(公益財団法人磐城済世会 舞子浜病院)
コメディカル: 村上 裕子(臨床心理士)
        原田 政昭(精神科看護師)
        伊藤 亜希子(精神保健福祉士)
  +インターン

 

<今週のサロン>
6月11日(土)AM10:00~PM3:00「夏カフェ始動!アイス始めます」@旧植田医院仮設診療所
6月11日(土)PM1:00~3:00「染めものサロン 初夏の色に染めましょう」@小鎚第17仮設団地談話室

                
☆こころがけは、大小グループ問わず、こころの多職種(精神科医師、精神科看護師、臨床心理士、精神保健福祉士等)によるサロンを行います。個別相談もお気軽にどうぞ。