今月のこころがけ

年度の終わりも近づき、気忙しく過ごされている方も多いでしょうか。
 
2月2日の奈加靖子さんのコンサート終了後、旧庁舎の場所に行かせていただきました。周囲を囲んだフェンスの隙間からコンクリート片の山と重機が垣間見え何とも言い難い気持ちがこみあげました。今回、コンサートを行った大ケ口一丁目住宅は、吉里吉里町営住宅と並び大槌町に最初に出来た復興住宅で、竣工間もない時にも奈加さんのライブを行った場所でした。当時も来てくださった住民の方が「あの頃はまだ震災の余韻が強くて、ハープの音色が胸にじ~んと染みたの」とおっしゃっていました。午後の旧植田医院仮設のコンサートの参加者からは「前に歌ってくれたアメージンググレイス、また聴きたい」とリクエストがあり、奈加さんがアカペラで三番まで歌ってくれました。「やっぱりいいなあ・・・」と感慨にふけるその人にとっても、当時とまったく同じ音色ではなかったのではと思いました。音楽には、時の流れと気持ちの変化を気づかせてくれる力があります。
大槌の旧庁舎に関しては、遺すか否かの論点で取り上げられることが多かったですが、そこではなく、ただその話題が出るだけで、ニュースの映像が流れるだけで辛さが込み上げる人も未だ多くいらっしゃることを心に刻んでいます。

3月のサロン予定

■3月2日(土)
こころがけカフェ AM10-12 / PM1-3 @旧植田医院仮設診療所
 AMに染め物サロンもあります。
メンバー:村上裕子臨床心理士 田辺有理子看護師 川堀昌樹キャリアコンサルタント
 
なお、3月のサロン活動は上記のみです。